MUSKAのメモ

メモなのでけっこうすぐ消えます。

ボーマンス-1- 資料集

1先生による著者ボーマンス氏の紹介 2014-04-18 

2クライフとボーマンス

3ボーマンス写真

4蝶と蛾のちがい?

5『エリック』イラスト

6ツバメ

くも合戦

8コルセット

 

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http://www.godfriedbomans.nl/

1先生による著者ボーマンス氏の紹介 2014-04-18 

「あそこの書棚、見て。横一列全部くらいあるんだよ、ボーマンスのコラムを集めた全集は。」と先生が壁のスチール棚を指さした。

ボーマンス氏は20年以上にもわたって、Elsevier(*1)という雑誌にコラムを書いていた。シンタクラースからカトリック教会の問題まで話題は幅広く、筆がたち、愛読者が多かったらしい。先生もこうしたコラムのファンで、「今年のオランダ読書週間の本はボーマンスらしい」という話を聞いたとき、コラムの傑作選をやってくれるんじゃないかと期待したのだと言う。

『エリック、または小さな昆虫の本』も必ずしも子供向けではなく、大人も別のレベルで楽しめる、人間観察に満ちたおもしろい作品だそうだ。

本を開くと、「オランダ読書週間」の大使であるPhilip Freriks(*2)が短いが気のきいた序文を寄せている。

いわく「法律をおさめた人間はハーレムに何人いるか?120人もいる。童話を書ける人は?一人もいない」。75年前、落ちこぼれの法学生はこう言いはなち、講義をさぼってはせっせと話を書き綴り、7冊ものノートには、昆虫の世界に入り込んでしまったエリック・ピンクスターブロム少年の冒険が描かれた。こうしてオランダはまた一人、童話の書き手を得て豊かになったのだ。…(まだ続く)

ボーマンスは、ハーレムの裕福でカトリック信仰の厚い家庭(*3)に生まれた。父親は政治家で家は名門だから、息子ボーマンスに対する期待は非常に大きかったのだが、彼は勉学には向いていなかった。最初は法学、そのあと心理学を学ぶも学業を終えることはなかった。しかし小説やコラムを発表するや一躍有名になった。
1936年 にチャールズ・ディケンズ風の

Pieter Bas, Memoires of Gedenkschriften van Mr. P. Bas、
そして1941年にはErik of het klein insectenboekなど。

また執筆以外にも、1950年代はラジオ、60年代以降はテレビで活躍した。当時は、筆の才のある人は喋りが下手で、話のうまい人は文才がないものだったが、ボーマンスは両方で傑出していた。話は機知とユーモアに富み、当意即妙な受け答えがテレビの時代にマッチして絶大な人気を博した。司会役ではなく、コメンテーターやゲスト、旅先案内人として、時には道化役となり、数多くのクイズや旅番組に出演した。ボーマンスが出れば視聴率があがるので、ひっぱりだこだった。そしてボーマンスは断るのが苦手だったから、ついに体を壊して60歳にもならないうちに急死した。

きっかけは「無人島にひとりぽっち」というTV企画。ヤン・ウォルカース(Jan Wolkers)とボーマンス、それぞれが時期を前後して無人島で1週間暮らし、レポートをするのだが、Wolkersが滞在を満喫して楽しげだったのに対し、ボーマンスは一人でいるのに耐えられず、神経が衰弱していった。

1971年12月、急死が伝えられたときのオランダ国民のショックといったら、「ケネディ大統領が撃たれて死んだ時の衝撃に匹敵するほどだった」と先生が回顧する。

ベルギーのフランダース地域でもボーマンスは大人気だったから、「おじさんが亡くなったみたいだ」に悲嘆にくれたそうである。

*1.現在では「エルゼビア・ジャパン」もある。本拠地は勿論オランダだが、医療・科学技術分野では世界最大の出版社。
*2.ジャーナリスト、数年前までNOSのテレビアナウンサーだった。ご存知の方も多いのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=8uB1rUS45yc
*3.この5人兄弟のうち、姉と弟(だと思うけど)が一人ずつカトリックの聖職者になった。修道女の姉は102歳まで生きた。

 

2クライフとボーマンス

 

 

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「クライフ」と聞いてすぐに思い浮かべたのは、ボーマンス氏のこと。
1971年、TV企画で体を壊し、とても具合が悪かったにもかかわらず、クライフのお宅を訪ねてインタビューをしたのだ。Elsevierのクリスマス特集号のためだったけれど、ボーマンス氏もサッカーが大好きだったから。

当時クライフは24歳、まだアヤックスでプレイしていて、お宅には奥さんとお子さんが一人。1971年12月2日のこと。そして亡くなったのは12月22日、つまりクライフは最後のインタビューの相手だった。

 

3ボーマンス写真

 若きボーマンス

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お嬢さんを膝に乗せてピアノを弾くボーマンス氏

 

『エリック』のドイツ語翻訳版。きれいな表紙です。

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「鹿苑」。エリック(つまりボーマンス氏)が子供時代におとずれたところ

 

4蝶と蛾のちがい?

ボーマンス氏いわく

触角の先がこんぼうみたいに膨らんでいるのが蝶で、それ以外の触角を持つものは蛾とされている…。蛾の触角は 糸状だったり櫛状だったりさまざまで、「エリック」の最初の方に記述がある。チョウも蛾も「鱗翅目」。

 

5イラスト

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タツムリホテルはなかなか快適そうで、廊下の両側に部屋が並び、

番号の下に名前が書いてある部屋も。

たとえばJ. Mug とか A.A.M. Hooiwagen.

長期滞在客はペンション料金を支払う。

 

ザトウムシって?

Hooiwagen.(ウィキペディア
ザトウムシ(座頭虫)は、節足動物門鋏角亜門クモ綱ザトウムシ目に属する動物の総称である。非常に足の長いものがあり、豆に針金の足をつけたような独特の姿をしている。長い足で前を探りながら歩く様子から、座頭虫の名がある。一瞥するとクモを連想させる外見で、俗称としてメクラグモと呼ばれることもあるが、クモとは別グループに属する。
英語圏の名称はHarvestmen、特に米国では “あしながおじさん(Daddy Longlegs)” の愛称がある。

A.A.M. Hooiwagen氏の名前に注目。

オランダ人なら皆笑うところらしい。カトリックだとわかるから。

最初のA.A.は男子の名前で、MはMaria

Die van de nummers zijn de losse, ze blijven maar voor een, twee nachtjes; meest reizigers, maar allemaal even keurig.’

長期逗留というのは、数か月、もしかしたら一年以上もホテルで暮らすことで、それに対し、1~2晩の短期の客がde losse。

とはいえそうした客もちゃんとした人(虫)たちですよ、いかがわしい商売の輩はおりません、と説明している。

J. Mug 氏はプロテスタントかなあ。ここもおかしい。

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Hooiwagen氏が夜、どうやって眠るかはこれでわかる。

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6ツバメ

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/24/Landsvale.jpg/290px-Landsvale.jpg

 

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参考までに出だし部分の楽譜はこちら。
また他にはどんな題名がついているかというと、
1. 素直な心 - La Candeur
2. アラベスク - L' Arabesque
3. 牧歌 - La pastoral
4. 子供の集会 - La petite Reunion
5. 無邪気 - Innocence
…といったぐあい。私は2番の「アラベスク」を発表会で弾いた。(ちなみにピアノのレッスンは退屈で嫌いだった。当時は外で遊びたくて仕方がなかったから。)

 

くも合戦

Wie heeft de sterkste spin?
http://jeugdjournaal.nl/item/661976-wie-heeft-de-sterkste-spin.html

毎年6月に、鹿児島県姶良市(あいらし)加治木町の「くも合戦保存会」が主催。一本の棒の上で「黄金ぐも」を戦かわせる。勝敗の決め方は3つあり、
1.相手を棒から振り落とす
2.相手の背に噛みつく
3.相手に糸を巻きつける

文化庁の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民族文化財」に選定されているそうだ。
ちなみに、2010年3月、姶良郡加治木町が合併によって姶良市になったということである。

 

8コルセット

Wespentaille - Wikipedia

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